お家でモノつくり 木製ティップ付きプライヤー(Hybrid Pliers)の製作

 熱低・台風が連なって天気が不安定な日が続き、今朝も雨なんですが、

長い時間続かず、晴れ間があったり、雨が降るのか降らないのか読めない空模様で、蒸し暑くなりそうです。

さて、先日の釣行で平セイゴが急に暴れて、指に針がぐっさり刺さる事故(動画第12話、2025615)があったのを機に、重い腰を上げて魚を掴む安全対策を講じることにしまた。

すでに昨年、黒鯛&キチヌのソフト・ハンドリング用~魚への負荷を減らし、同時に指/手を保護するAll木製プライヤーを製作しました。↓参照

https://pescabonita.blog.fc2.com/blog-entry-1438.html

いい感じで出来上がったのですが、ちょうど最も力のかかる部分(柄のジョイント部)の木目が引き裂き方向に沿う形になり、釣行数回してナマズをハンドルする時にしっかり柄を握ったらパキッと割れてしまいました。瞬間接着剤などでジョイント部表面を補強していたのですが、やはり根本的な問題を小手先で補うことは出来ないなと断念しました。

柄の握りのグリップ感もいいし、アゴ&先端形状もいい具合に魚の口を掴み、しかも軽量で、水中に落下しても浮くので沈んで無くすこともなく、いいことづくめだったので残念でした。

その後、つらつらとジョイント部分の強度を出せるいい方法はないかと考えたものの、結局ある程度しっかり掴むには金属だよな~となってしまい、どうしたものかと時々考え続けてました。

で、今回の怪我/事故もあったので、これまでに着想していた、市販のプライヤー(金属)の先端/アゴ部分を木製にするアイデアを、急ぎ形につることにしました。

ということで、使ってない遊休のSUS製プライヤーの先端形状に合わせて木製ティップ製作。

まずはモデリング/設計です。

市販のプライヤーを採寸して写真撮影し、それをキャンパスに入れて参照しながら、


内寸の寸法・形状をしっかり決めましたが、外形・外寸は実際のプライヤーの可動状態をモデリング上で確認するのが面倒なので、実物を手にした感覚から取り敢えず「えいや!」で描きました。

ティップを半割にしてCAM用に配置し、NCデータを生成。

CNC3030ProVer-Maxのテーブルの固定穴を考えてCAM確認したストックを準備。素材はです。

 


内面側から加工、


 素材を反転して外面を削り出し。


 

製品を切り出し、バリ取りして全体をペーパーなどで仕上げ、プライヤーに仮組確認ok。


 ピッタリだったので安心して、瞬間接着剤で左右ティップをそれぞれ接着。


 エポキシ接着剤でしっかりプライヤーに挿入&接着。

この時接着剤を外面にも塗って防水&補強しておきます。

 


プライヤー顎部分の噛み合わせですが、内側がくっつき先に隙間ができるのは最初からわかっているので、現物で確認して研磨。

ピッタリにしたら、瞬間接着剤で研磨した部分を防水&補強しておきます。

まぁ、使うと魚の歯には勝てないので気休めですが。。。(^^;


 最後に落下防止にストラップ取り付け。

リングと紐をつくり、昔カンタスでもらったモノ(歯ブラシや靴下とかが入った袋についていたストラップ)を付けて完成です。


これでしっかり魚の口を「やんわり」保持しながら、指を魚の歯から守り、そして釣針がもう指にささることのないようハンドリングできるかと思います、ハイ。(^o^)

早速、次の釣行(14)から試用中です。

出来、評価は如何に?動画をご覧いただけたらと思います。

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